“SHOS 11” Gofish『とてもいいこと』発売記念 at 旧グッゲンハイム邸(Hyogo)

この日は旧グッゲンハイム邸で行われた「SHOS 11」に行ってきました。

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3月の合同企画を除くと初SHOS。

オープニングは、この日のエンジニアも務める西川文章を擁するかきつばた。かきつばたは今年いよいよ新譜がリリースという話もあり、このイベントが発表された時にはてっきりこの日がレコ発になるのかと思い込んでたんですが、どうやら早とちりのようでした(年内には出るのかな……)。

演奏自体は、前の方の座席で観過ぎたために音のバランスが良くなかったのか、ややアンサンブルにまとまりの無い印象が。ミニマルで心地良い二本のギターの絡みは絶品でした。

かきつばたの後の転換の間、この日から2階でスタートしたナタリー・カッツの個展を鑑賞。プロジェクタに映されたアニメーションに、ぬいぐるみやヘアピンなど、様々なグッズを展示。廊下に吊るされた魚型のランプもとてもいい雰囲気を醸し出してました。ナタリーご本人は間もなく帝王切開とのことでしたが、大きなお腹を抱えて在廊されていました。

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続いてのasunaは、鍵盤楽器を使ったドローン・ミュージック。鍵盤を押したままテープで固定して音が減衰しないようにして、その上に高低に振幅する電子音を重ねていくという演奏でした。お客さんに借りてはめた腕時計を見ながらの演奏も新鮮でしたが、楽器の使い方、音の選び方にも驚嘆しました。

転換中に、山路製めんの月見うどんを堪能。とろとろもっちりで、とても美味しかったです。

そして最後はGofishトリオ。

音響的に、テライショウタのボーカルマイクがかなり強調されていて、リップノイズや呼吸音も生々しく聴こえてきていましたが、稲田誠のコントラバス、黒田誠二郎のチェロは後ろに引っ込んだ感じではなくて、絶妙なバランスでしっかりと存在感ある音を響かせていました。

そんな音に乗せて響く歌の素晴らしさ。ゆっくりと、静かに、丁寧に歌いながらも、ひとつひとつの音と言葉に太さ、力強さを感じます。

いわゆる「音数が少なく静謐な演奏をするバンド」というのは他にもいくらでもいますが、そういったものに多いセンシティブな弱さや悲壮な雰囲気は無く、どっしりと腹の底に据わった、「いい筋肉のついた音」という感じ。歌の世界に意識が包み込まれ、音が身体の中を満たしていきます。

ほとんどの曲でアコースティックギターでを弾いていましたが、後半にasunaをゲストに迎えて、ギブソンSGで演奏。曲の最後は激しいフィードバックノイズを鳴らしていましたが、ただ暴走するだけの破綻したノイズではなく、完全に統制された、その楽曲のために、あるべきところであるべき形で鳴るノイズでした。

表現すべき音を余すこと無く引き出したエンジニア、真に迫る弦と声の響き、そして曲の合間の緊張が緩和された瞬間に外から聴こえてくる電車の音……この日の彼らの演奏を聴きながら、頭の中を「完璧」という言葉が何度もよぎりました。

アンコールに1曲演奏し、22時過ぎにこの日のプログラムは全て終了。

山路製めんの生めんをお土産に買って帰りました。

とてもいいこと
とてもいいこと Gofish

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