MASONNA ワンマン at Namba BEARS (Osaka)

この日はNamba BEARSMASONNAを観に行きました。

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開場は19時で、開演は20時。通常のベアーズのタイムスケジュールでは開場と開演の間は30分ですが、この辺り、何となく意味深に感じてしまいます。

サイケなヘヴィ・ロックが流れる中、お客さんがどんどん集まってきます。外国からの来客が目につくのはノイズイベントらしいところ。
開演の20時になると、山崎マゾがステージに現れ、最終の機材チェック。エフェクターを踏んで爆音を鳴らすと、早速エキサイトしたお客さんが暴れかけるという光景も。マゾ氏は淡々と作業に集中。

ステージにはセンターマイクと前方中央にコンパクトにまとめられたエフェクター群。加えて、上手側モニタースピーカーを固定するチェーンにもう一本マイクをぶら下げていました。

調整を終え、開演までしばらくのインターバル。お客さんの中に時計をチラチラ見る人がよく目についたのは、やはり演奏時間を気にしてのことでしょうか。

20時15分。フロアの照明が消えるとともに登場したマゾ氏。フロアを威嚇するように睨みつけて絶叫をあげるとともに、エフェクターを踏みつけて爆音ノイズ発信。手元の黒い箱の発信機を振りかざす。マイクを掴んで怒号をあげる。そしてジャンプ。

一瞬静寂が生まれ。カチ、カチ、カチとエフェクターを踏む音が響くと、顔を歪めて歪んだ叫び声をあげると、まるでタクトを振るように発信機を振り下ろしたと同時に爆音ノイズ。

そして客席に前のめりになったかと思うと、フロアに飛び込み、マイクと発信機を握って振り回し叫びながら大暴れ。ちょうど僕の眼前にマイクが振りかざされたかと思うとマイクのケーブルが断線し、そのまま床に叩き付けると発信機を揺さぶりながら狂人のようにフロアの真ん中でお客さんに掴みかかる勢いで暴れ回ります。

ステージに戻ると、上手スピーカーのマイクに向かって絶叫し、強引に引っ張ってツイーター部分が転げ落ちてしまいますが、当然おかまいなしで絶叫、絶叫、絶叫。

アンプの上に立って拳を振り上げてジャンプ。絶叫と爆音を猛然と発しながら、何の前触れもなく唐突にステージを後にし、ワンマンワイブは演奏時間2分半であっさりと終了。観ているともっと時間が経過しているのではないかと感じる展開の激しさと情報量でしたが、時計を見ると針はほとんど進んでいませんでした。

お客さんも心得たもので、アンコールの手拍子もなく、BGMが再会されると自然と拍手があがり、和やかな空気とともに帰路につきました。

さすがにワンマンともなれば、普段やらないこと、できないことも盛り込むんじゃないか、という淡い期待を抱いていましたが、そんな気持ちは容赦なく一刀両断。ワンマンであろうがなかろうが全く変わらないそのスタンスはお見事と言うほかありません。活動開始25周年であり、ベアーズ自体の25周年でもあり、そしてNOISE MAYDAYという看板を背負っての独り舞台ですから、この2分半にどれだけの思いが込められていたのかは想像に難くありません。

チケット代2,500円(当日)をもとに計算した場合の1分あたり約1,000円という超インフレ現象、ファストコアを超越した刹那性、そして25周年という語呂合わせとしての完璧さに気を引かれるも、歴史的な瞬間でありながら感傷に浸ることを許さない容赦の無さでもって夢うつつのように過ぎ去る感覚が、実にベアーズらしくもあり、ノイズのメッカとして正に象徴的な一夜となったのではないでしょうか。

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