夏のあくび その28 〜 シャムキャッツ 『GUM』レコ発ツアーOsaka!! 〜 at Namba BEARS (Osaka)

この日はNamba BEARSで行われた「夏のあくび その28 〜 シャムキャッツ 『GUM』レコ発ツアーOsaka!! 〜」に行ってきました。

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会場隅では、DJやまぐちこと音楽と演劇の年賀状展の山口良太がDJ。控えめな音量とジャンルレスな選曲が、圧迫感のない居心地の良い空間を作り出します。

オープニングのゴリマッチョはトリオ編成のガールズパンク。始まった途端に驚かされるのは、その下手さ。リズムはモタモタ、ベースは一本調子、ボーカルは斜め上のキーを歌ってるしギターはどこか遠くで鳴ってるような音。軽音部のバンドでももうちょっとましなんじゃないかというくらいですが、なんだかそのしっちゃかめっちゃかな感じが妙に楽しく、何より本人たちがライブを満喫しているのが伝わってきて、なんだかもう仕方ないなぁ、という気分で最後まで観てしまいました。中途半端に上手いだけのバンドよりは遥かに魅力的だったので、出来ればあんまり上手くなって欲しくないですね。

続いてのHOSOME数年ぶりに観ましたが、久々に聴くとより楽曲がまとまっているような印象を受けたのと、ベースがハチャメチャに動き回っていてスコット・テュニスみたい……という以外はあまり変わらず。というか、演奏のタイトさも猛烈なBPMの速さと怒濤の変拍子も期待通りのハイエナジーさで、そのブレなさ、変わらなさに思わずニヤけてしまいます。とにかく雑念が無い。守備範囲を広げたり他のジャンルに色気を出さない徹底ぶりの痛快さは、やはりインディペンデントであることの最大のメリットのひとつでしょう。

チッツはさらに前、HOP KENで観て以来ということになるので、3年半ぶり。

久々に観ての感想は、「こんなにすごいバンドやったっけ」。

メロディは80年代歌謡曲テイストに溢れながら、同様のスタイルのバンドにつきまとう「計算高さ」「嫌みったらしさ」「いけ好かなさ」が一切無く、楽曲のきらびやかな魅力がケツの穴から脳天まで貫きます。バンド全体から汗とともに吹き出す熱気、食って掛かるようにぶつかってくる直球のエネルギーによる剥き出しの感情が、その説得力を生み出しているのかも知れません。そして、彼らを猛烈にプッシュするお客さんたち。トリ前のバンドなのにアンコールをすることになったほどの熱狂は、完全にチッツの一部と化していました。

正直、チッツの暑苦しいまでの盛り上がりの後だとやりにくいのかも……という気になったトリのシャムキャッツは、しかしマイペースにいつもながらの好パフォーマンス。バンドはよりタイトさを増しているように感じましたが、逆に以前のややデコボコしていながらもあちこちが突起しているようなつんのめった演奏を期待すると、やや大人しく思えるかも。

選曲にあまり新鮮さはありませんでしたが、数曲で新たにアレンジが加えられていたり、メンバーにPAの溝口紘美を加えてツアーを回ったりと、貪欲にバンドサウンドのブラッシュアップに取り組んでいるのは実に頼もしいところ。

一曲の一曲に込められた「シャムキャッツらしさ」に胸を高鳴らせながらも、そろそろもう一皮むけるタイミングかな……と期待もしつつ……というこの日のライブでした。

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