オイシイオンガク menu10 at RAINDOGS (Osaka)

この日はRAIN DOGSで行われたイベント「オイシイオンガク」に行って来ました。

全部で4組出演するイベントで、僕は以前視聴会でろびさんからmiyauchi yuriのCDをお借りしていて、生で観てみたかったので足を運びましたが、全て初見のアーティストばかりでした。

全ての出演者に共通したのは、極めてクオリティが高く、耳に心地良い音楽を奏でていた、という点。

幕間のDJ含め、少し抑え目の音量で鳴らされるPAが音の輪郭を鮮明にさせることに一役買っていましたが、特にオープニングアクトのホリーユータ with band of harrisonは演奏技術、楽器同士のバランス、リバーブ加減とどれも申し分なく、トップバッターにして音響的には全アクト中最も秀でていました。

miyauchi yurigolfも、精緻なサウンドメイキングを抜群の安定感で実演し、聴いていて実に心地良かったんですが、逆に言えば、上記3アクトには、良くも悪くもコクというかクセというか、聴くに連れ病みつきになるような引っかかりが無かった、とも言えます。

各バンドそれぞれ演奏スタイルも編成も違うんですが、プロジェクターを使うにしろサンプラーを使うにしろ、技法的には目新しい物ではないので、やはり方法論ではない、根本の部分での「素材の良さ」が勝負のしどころだと思うんですが、そこが美味しいけどやや食い足りない(もしくは食い飽きる)印象に繋がっていたように思います。

しかし、最後のべべチオは、そういう点では彼らとは大差を広げて抜きん出ていました。
演奏は勿論長けている、その上曲が良い、楽器の響きが良い、声が良い。一曲残らず美味であるだけで無く、他にはない匂いやコクがあり、後を引く味わい(また観たい、聴きたい)がありました。素晴らしいバンドですね。

まあでも、細かな理屈抜きにして、どのバンドも楽しかったですけどね。

あと、音響的な良さがRAINDOGSにあった、というのも発見でしたが、このハコも今年で閉店なんですよね。多分、僕にとってはこの日が最後になるでしょう。寂しい話ですが、歳後にいいイベントを観ることができて良かったです。

JAPANESE SPOON
JAPANESE SPOON ベベチオ

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