三田村管打団? at ムジカジャポニカ (Osaka)

この日はムジカジャポニカに三田村管打団?を観に行きました。

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ハコの小ささにも関わらずいつもより多めとも言える15人の大編成は流石にムジカのステージには収まり切らず、前方に50センチ程の台を置いて延長してもなお、フルート/アンデスの泉川美和子がステージの端にこぼれ落ちていました。照明が当たらず、森本アリから「今日は日陰者やな」と言われてました。

開演時間になってメンバーが出てくる中、廣田智子は何と赤ちゃんをおんぶして登場。まさかこのまま演奏するのか……と思ってびっくりしましたが、すぐにご主人に預けていました。7ヶ月くらいでしょうか。小さくてふにゃふにゃで可愛かったです。

この日の編成は少しイレギュラーで、トロンボーンに三原智行がゲスト参加、そして新メンバーなのかイレギュラーなのか、トランペットに丸尾丸子、そしてドラムにはなんと亀井奈穂子。最近ドラムに凝り出した、というまだまだおぼつかない叩きっぷりが、妙に管打団らしかったり。

オープニングで、お馴染みの「ヴァソリーニャ」、そして「茶菓」を続けざまに演奏し、今日はタイトに行くのかな、と思いきや、この後のMCで早速いつもの調子でMC中も私語しまくり。次の曲に行こうとして、管楽器の唾を拭くものがないことに気付き、ムジカから新聞を貰って配り回るというグダグダっぷり。

その後も、ステージ上で打ち合わせをする見慣れた風景が曲ごとに展開され、2nd Setの「管打団、西へ」の途中から登場した吉野竜城は「楽器を忘れた」からとユーフォニウムで参加して(そのユーフォニウムはどこにあったのでしょう……)痛快なソロを披露するも、曲明けで中高生のブラスバンドの審査員をやっていることについてやたら喋りまくり「喋り過ぎや」と三原智行に突っ込まれたりと、ステージ上は自由としか言いようのない空間になっていました。

それでも、というか、それだからこそ、というべきか、演奏はひたすら楽しく、しかもこの日は様々な新要素があったせいか、演奏のおもむきも少し違っていました。

「子供が産まれた」はこれまで以上に叙情的に響いていたし、「お母さんお願い」も美しく壮大。そして、今までハードな印象のあった「アルボラーダ」の和やかでほんわかした響きは、計算しても生まれない、何か偶然の折重なりで自然と生まれたような音の感触で、この曲だけを30分ぐらい聴き続けたくなるような気持ち良さでした。

「アザ・ブランカ」では河村光司がソロを取り、吉野竜城とほたえ合いながらの長い寄り道に大笑い。

「ピグミーのうた」を挟んで、ラストの「キネンジロー」、アンコールでの「山科音頭」と完璧なエンディングを迎えました。

PA無しの完全生音でのこの日のライブでしたが、やはり生楽器の演奏は生音で聴くに限ります。まあ、さすがにMC用のマイクは必要だったかも知れませんけどね(みんな一斉に雑談するので)。

終演後には、BGMにブログでも触れられていた「ジャンボフェリー」のテーマ曲が流れていました。ご当地ソング、時代を感じさせるサウンドがヤバかったです。

この日のメンバーは以下の通り。
fl 泉川美和子
cl 武田裕里子
alto sax 飯野弥生 澤井まり
tp 平岡新 森本アリ 丸尾丸子
tb 廣田智子 不動翔子 三原智行
tub 河村光司 塩田遥
percs 池田安友子
ds 亀井奈穂子
Euph 吉野竜城

<セットリスト>
ヴァソリーニャ
茶菓
PATA PATA
クレオール・ラブコール
STEAL BEATS
子供が産まれた
旅行

〜休憩〜

お母さんお願い
管打団、西へ
アルボラーダ
アザ・ブランカ
ピグミーのうた
キネンジロー

〜アンコール〜

山科音頭

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