在日ファンク vs ウリチパン郡 at sunsui (Osaka)

この日は鰻谷 燦粋で行われた在日ファンクのレコ発ライブを観に行きました。

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開場時間より15分ほど遅れて会場入りするも、フロアはガラガラ。そのまま最前列ド真ん中に行きましたが、開演時間が近づくき、ふと後ろを見れば入り口まで人でいっぱい。

オープニングアクトのウリチパン郡は一年半振りに観ましたが、観ない間に徐々にメンバー編成や曲のアレンジなどを変えていた様子で、メンバーはパーマネントな四人に立ち返っており、オオルタイチはギター以外にもキーボードとノートPCに仕込んだ打ち込みも走らせ、千住宗臣がクリックを聴きながら演奏する曲もありました。多くの曲がイントロでは特定出来ないほどにリフレッシュされていました。ゲストメンバー抜きの最小限メンバーでしたが、結果的にはこれまで観てきた中でも出色のパフォーマンスで、ライブならではのグルーヴ感、音のバランス共に、これまであった「あと一歩」感は完全に払拭されていました(相変わらずウタモの声はバンドの音に埋もれ気味だなぁ、とは思いましたが)。

「パヤパヤ」イントロでのドラムスとシンセの掛け合いなどは、ドラムソロがじっくり堪能できる、千住ファンにも嬉しいパート。「ファン菌」もアルバムでの印象とは明らかに違う、ハードでファンキーなビートがめちゃめちゃ格好良かったです。披露された新曲も、アップテンポで踊りを誘う曲と変拍子でファニーな曲と、どちらも実にウリチパンらしく、いつの日かリリースされるであろう次回作への期待も高まります。

在日ファンクは、スタジオ盤で聴くと粗さが目立ったりしますが、ライブでは図太くグルーヴィで痛快な極上ファンクサウンド。ハコの音響によるところも大きいのか、バンドアンサンブルは前回観た時よりも一層タイトで安定した印象で、バンドの好調ぶりが伺えます。ドラムスの永田真毅がネクタイを忘れたとかで、代わりに真っ赤な靴下をぶら下げていたのもご愛嬌。

アルバムからは全曲演奏し、さらに数曲、未収録曲や新曲を披露。中でも「環八ファンク」は、ニヤリとさせられるようなファンキーなリズムとリリックで、かなりの好感触。

全編、曲名のコールで歓声が上がり、コール&レスポンスで大合唱、ハマケンのダンスに拍手喝采……と、大阪での在日ファンク人気の高さがわかる熱狂ぶりでした。

アンコールではJB「Sex Machine」〜「ダンボール肉まん」(そう言えばウリチパンの時にMCでオオルタイチが「ダンボール豚まん」と言い間違えていて、「あ〜、関西人らしい間違え方やなぁ」と妙に納得してしまいました)という、ゴッドファーザーに真っ正面からぶつかる勇敢さで挑むも、ジャストなリズムでガッチリ刻むバンドサウンドとフロアの盛り上がりっぷりでゴリ押し。

ファンク魂溢れるフロアもステージも熱いレコ発ライブは、大盛り上がりのうちに終了しました。

まだまだ完成されたバンドとは言えませんが、その分、これからどんどん成長していくポテンシャルはあるバンドだと思いますので、SAKEROCK、Newday同様、末永く活動し続けてほしいものです。

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