想い出波止場4DAYS〜津山篤 produce〜 難波オリンピック(様々な革新的創作スポーツの祭典) at Namba BEARS (Osaka)

この日はNamba BEARSに、想い出波止場4DAYS初日のイベントを観に行きました。

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「〜津山篤 produce〜 難波オリンピック(様々な革新的創作スポーツの祭典)」というタイトルからも察せられる通りの、非常に馬鹿馬鹿しい、堂々たる茶番劇でした。

クリトリック・リスの下ネタ全開のラジオ体操に始まり、津山篤によるヒロヒト風の開会宣言〜河端一のギターをバックに朗々と歌う「君が代」(ラストに津山氏がドラムを叩き、「眼鏡どっか行った」と皆でしばし捜索)という開会式から難波オリンピックはスタート。出場選手は、前述の河端氏の他、砂十島NANI(この日は黒人キャラらしく、顔を真っ黒に塗り、花を赤く塗っていました&レオタード姿)やbikke、ムジカのジョンソン、客として来ていた様子のぴかちゅうなど、無駄に豪華。

競技は、どれもチープでくだらないものばかり。

ステージの左右を走り、中央にマイクスタンドを折り曲げて立てられたハードルを飛び越えて競う「4mハードル」

MTRの中に入ったカセットのテープを新体操のリボンに見立て、テープを引っ張り抜く勢いでノイズを出していた「MTR新体操」

ストラトをラケットに見立ててテニスをする「ストラトテニス」

砲丸を投げる勢いで爆音ノイズを出しながら絶叫する「砲丸吠え」

ギターの弦を弓矢の弦に見立てた「ギターアーチェリー」

持参した要らないCDを口にくわえて投げる「円盤投げ」(CDは選手各自の私物。ジェイソン・ボーナム・バンド、吉田達也に貰ったインドもののコンピレーション、ボブ・ディランのDVD、津山ソロのCD-Rなど)

などなど、どれひとつとってもまともなものはありません。

NANI氏は新体操とドラムを融合した「ドラム新体操」を行っていましたが、内容はと言えば、タムを転がしてシンバルに乗せたりハイハットの間にドラムスティックを投げたり、バスドラを跳び箱に見立てて跳んでみたり(ステージの端で津山氏が爆笑してました)。

全体の進行は漏れなくグダグダ。転換はもたつき、競技は歯切れが悪く途切れ途切れです。津山氏も仕切ったり仕切らなかったりと、かなり適当。

そして、競技の合間に登場する山本精一は、出鱈目に笛を吹いて黙って立ち去ったり、台車に乗って箒でボールを追うカーリングの真似事をしたりと終始意味不明な行為で笑わせます。果ては、津山氏と二人で正座して「猫じゃ猫じゃ」を噺家風に口ずさみながら(本当は音源を用意してたんですが、間違えて倍速で録ってしまったらしく、再生してみると奇天烈なことになってしまっていました)野球をするという「お座敷野球」に興じるふざけっぷり。

小道具はどれもショボく、例えて言うなら、ガキ使での、板尾の持ち込み企画のあのショボさ。壁にはガムテープで何か円形のものを汚く張り合わせた五輪があり、ギターアーチェリーの的は、発砲スチロールで出来たケースの蓋、お座敷野球の球は紙を丸めたもの。そして、個人競技は、後になって思えば「ハイテンション・ベストテン」風。

そしてラストはbikkeとジョンソンの無駄に歌唱力のあるデュエット(トワ・エ・モワ「虹と雪のバラード」)で終了。っていうか僕、この日初めてbikkeさんを観たんですけど……。

これで終わりなのかどうかもあやふやな中、山本氏がこの日初めてギターを持ち、津山氏も初めてベースを持って登場。「もう終わったんでみんな帰っていいですよ」と言いながらチューニング。「やっぱり今ので終わってた方がいいんちゃう……やっぱりやめます」と帰りそうになるものの、ブーイングに引き止められて「だってやること無いもん」と言いながら(やること無いって、想い出波止場ですよね……)渋々スタート。
即興で「インターナショナル」を歌うと、その後は適当鼻歌モードに。本人もお家芸と言う「じーんせーいーらーくーばーかーり」、「猫じゃ猫じゃ」、「いい湯だな」を「いーいユーダーヤ、悪いユーダーヤー」「はぁレバノンノン」とイスラエル批判的な歌詞に変えて歌ったり、思いつくままにちぎっては投げる無軌道ぶり。

そして、本人たちが飽きたところで終了。

事前に想像はしていたものの、実際に観ると、色んな意味で衝撃的でした。おちゃらけた運動会で2時間、行き当たりばったりなデュオの演奏で2、30分。こんな忘年会ネタか中学生の文化祭みたいな内容で「想い出波止場」と言ってしまう……というか、客呼んでるところに、あらゆるものの懐の深さを感じながら、結局のところ最初から最後までひたすら面白く、ひどいひどいと言いながら大笑い。ビニール袋を膨らませたような風船をゆっくり叩く競技「スローモーション・バレー」では、思わず口を開けて見入ってしまい、こんなものを真剣に見ている自分にまた笑ってしまったのでした。

イベントの様子や舞台裏については、河端氏NANI氏のブログをご覧あれ。

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