「pyung-pyung日和」 at 磔磔 (Kyoto)

この日は磔磔で行われたイベント「pyung-pyung日和」に行ってきました。

開演の30分前からTICOのDJがスタート。まずはクールなダブレゲエナンバーで盛り上げてくれます。磔磔でDJというのは初体験でしたが、腰に来るヘヴィな音が結構ハコのなりにマッチしていました。

DJ がDJ YABBYに切り替わり、メロウなイントロに乗ってこだま和文が登場。爆音とダブサイレンの嵐の中、まっすぐに「星に願いを」のメロディを奏でるトランペット。そして「Funky Planet」へ。この曲でのMCによると磔磔のステージに立ったのは意外にも初めてとのこと。

こだまさんのライブは4年振りでしたが、特に大きな変化はなく……と思いきや、「キエフの空」に続いて演奏されたのが、「Still Echo」収録のナンバー「No Problem」。20年振りの演奏とのことでしたが、さすがにこれには興奮せざるを得ません(MCでは「Organ’s Melody」と言ってましたが、違いましたよね)。

その後は、2Pacやシャインヘッドのナンバーにトランペットを乗せるという、オリジナルにこだわらない自由さ、DJ感覚での演奏。アンコールではスリラーをかけ、ムーンウォークの真似事をしてみたりと、とっても楽しそう。

そして最後には、YABBYに「歌うわ」と言って「黄金の花」を朴訥とした節回しで歌い上げます。これがまた泣けるほど素晴らしい。

転換タイムとなり、再びTICOのDJ。今度は前半と打って変わって、アッパーなラテンチューンの連打で始まり、和物ムード歌謡、そしてボブマーリィ、というやたらハイテンションで振り切ったプレイ。DJ卓横で三宅洋平が楽しそうに踊っていました。

DJとクロスフェードするようにcro-magnonがスタート。初めて観ましたが、アップリフティングなハウスDJのように、四つ打ちディスコビートを反復しながら一定の温度を維持しつつ徐々に盛り上げていくダンサンブルな演奏に、会場は一気にヒートアップ。必要最低限の音数で最大の効果を起こす極上のグルーヴに興奮しっぱなしでした。ダンスビートを主体としたバンドは色々いますが、ここまでディスコハウス的なサウンドを、ジャムバンド的に、そしてトリオ+パーカッションというシンプルなバンド編成で熱く鳴らせるグループというのは意外にいないんじゃないでしょうか。ものすごく新鮮でした。

「Sign Of Fire」のイントロでマイケルの「Billie Jean」のベースラインを弾いてみたり、中盤では「Thriller」〜「Rock With You」〜「I Want You Back」をメドレーで演奏したり、なんだかこの日はマイケルDay。勿論、これで盛り上がらないはずがありません。
後半で三宅洋平が登場。まずはアコギで「太陽の女」を歌い、続いてcro-magnonをバックに新曲らしきナンバー。相変わらず良く喋り、その喋りが場の空気を掌握し、音楽と一体化していくところも相変わらず素晴らしい。その存在感、オーラ、カリスマ性は今なお健在。しかし、存分に発揮されていたかと言うと、やはりバンドが無いと厳しいな……という感じ。「手目口土」もcro-magnonと演っていましたが、犬式を解散させていながら何故cro-magnonと犬式の曲をやるんだ、という疑問が去来するばかり。やはり彼には、彼のためのバンドが必要なんじゃないかな。

最後は、「4U」収録のナンバー「TOKYO TIMES」で終了。アンコールを求め続けるオーディエンスにアカペラでスタンドバイミーを歌い始め、「金無い、びんぼうっ」とダジャレ替え歌で締めくくりました。後半は三宅氏がオイシいところを全部持ってっちゃいましたね。

おそらく出演者全員が初の磔磔だったこの日のイベントは、完全にクラブ仕様の内容でしたが、意外に磔磔との相性も良く、確実に21時には終わるのでとてもヘルシー。三宅氏も気に入ってくれたみたいですし、今後、磔磔でもこの手のイベントが沢山増えるといいなぁ。

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