ショピン×吉田省念と三日月スープ at ムジカジャポニカ (Osaka)

この日はムジカジャポニカショピン吉田省念と三日月スープを観に行きました。

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お店に入ると、まずは腹ごしらえ。いつもはチキンカレーですが、ここは「めちゃくちゃ美味しい」と噂の「アボカドとベーコンのパスタ」を、辛口のジンジャーエールで。ゴロゴロ入ったアボカドと厚切りベーコン、それにレタスのサラダが載っていて、ボリューム満点、味もしっかり。確かにこれは美味しいです。

そして、19時を少し回って、まずは三日月スープ。夏のあくびに続いて、今回もメンバーを一人欠いた3人編成。

しかし今回は1時間のロングセットということもあってか、数曲でゲストにノコギリ奏者として吉岡利浩氏を迎えてのパフォーマンス。三日月スープのフォーキーでストレンジな音楽に見事にマッチしていました。

バンド自体の演奏ももちろん素晴らしく、メロウなナンバーからウクレレの早弾きまで、遊び心とユーモア、高い演奏技術、秀逸なメロディセンス……と、どれひとつとっても無駄なく「楽しい」ということにベクトルの向いた、最高のライブでした。

「いい音楽」というものがあるとすると、こういう音楽なんじゃないかな、と思えるぐらい、今このバンド、強力に気に入ってます。「夏」に出るというアルバムが、とっても楽しみ(もう夏だけど……)。

ショピンは初見でした。

タカハシペチカの前に置かれた棚には山ほど並んだ「音の鳴る」おもちゃの数々(セッティング中、タカハシ氏が道具のひとつを客席に落として、それを僕が拾い、その後、同じものを野々歩氏がまた同じところに落としてしまい、また僕が拾って戻す、という一幕も)。その他、バケツをひっくり返した自作のドラムや笛、フィドルなどなど、様々な楽器がステージのあちらこちらに仕込まれていて、曲の間にも次々と楽器を持ち替えて演奏する姿は、それだけでエンタテインメント。

古くからある童謡のような、ほのぼの感と普遍性を兼ね備えた楽曲の良さと、肩肘張らない親しみ易いアバンギャルドさが、しっかりバンドの魅力として確立してるところが素晴らしいですね。微妙にこなれていない楽器さばきやMCがまた良かったり。

アンコールでは、バーカウンターの前でお客さんとしてはしゃいでいた三日月スープのメンバーと一緒にいた吉岡氏が、演奏の予定が無かったのにステージに呼ばれ、一度仕舞ったノコギリを出してきて演奏。ショピンと三日月スープを観にきたのに、思わぬ「吉岡祭」。さらに歌詞をムジカ30周年に合わせて脚色したアドリブに会場も沸きに沸きました。

アルバムが楽しみになる素晴らしいステージを披露した三日月スープ、アルバムでは味わえない楽しさが詰まったパフォーマンスで魅了したショピン。どちらも、本当にいいライブでした。

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