いいにおいのするロマンス at sunsui (Osaka)

この日は鰻谷 燦粋で行われた「いいにおいのするロマンス」に行ってきました。

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開演時間から40分以上過ぎて、ようやく開演。始めに5人のストリングスとキーボードという編成で、ツジコノリコの歌ものを演奏。これが共作アルバムの収録曲なんでしょうが、お互いの魅力を発揮出来ていないような凡庸な楽曲ばかりで、結構がっかり。

その後、Vampilliaから数名、相対性理論の二人(二人の演奏は、ここの2、3分のみでした)、秋田昌美を迎えての演奏から、ノイズソロへ。先の展開が読めない中、いつも通りの轟音ノイズパフォーマンスを繰り広げる秋田氏。

しばらくソロが続いた後、舞台下手のドラムセットに千住宗臣が着き、ノイズとのセッションを開始。これが凄まじく良かったです。まるで、会場中に立ちこめるノイズの嵐を切り裂くように轟くドラミングは、雷鳴のように鋭く激しく、がっぷり四つでぶつかり合います。秋田昌美側もドラムビートに合わせて掛け合いを始め、激しくうねる爆音がドラムセットにまとわりつきます。さらに千住氏は激しく叩き、音の壁を押しやり、その上から秋田氏がさらにノイズを被せ……という緊迫したやり取りの果てに、千住氏の満身のエネルギーをぶつけた、ヘッドを叩き割らんばかりに打ち鳴らされる、重く破壊力のある打撃音を響かせて、セッションは終了。

はっきり言って、このセッションがこの日のハイライトで、これを観るだけでもこの日のライブは見る価値があったと言ってもいいほどの素晴らしい内容でした。その分、この後の吉田達也を交えたトリプルドラムでのセッションもやや物足りなく感じ、Vampilliaのメンバーも即興に強いわけでもなく、「ブルータルオーケストラ」という枠を設けたがために消化不良感を引き起こしてしまったところも多少なりともありました。

この後のVampillia単独でのパフォーマンスはいつもながら素晴らしく、わざわざツジコノリコと作品を出す意味や、別個のゲストライブではなくバンドアンサンブルに加えてしまう、という企画が必要だったのかどうか疑問ですが、それでもMERZ×千住を観れただけですべてチャラにできるぐらい、やはりこの二人の共演が強烈なインパクトを残してくれました。

最後は、安穂野香の弾き語りを聴きながら会場を後に。疲れていたんでしょうか、意外に、癒されました。

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