矢野顕子 at サンケイホールブリーゼ (Osaka)

この日はサンケイホールブリーゼ矢野顕子リサイタルを観に行きました。

みやこ音楽祭で観て以来、ずっと観たかったアーティストですが、ようやく観ることのできた単独公演。

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矢野さんは、ステージに現れた途端、真っ黒で無機質なステージに鮮やかな花が咲いたかのような存在感。「華」という言葉は、この人のためにあるんじゃないかというぐらいの、自然とたたえた華やかさがステージを満たします。

曲と歌、ピアノが一体化したかのような、まるで呼吸するように歌う矢野さん。MCと歌の境界もほとんど無く、ごく自然に喋り始め、歌い出し、ピアノを弾くその姿は、まるで「演奏する」ということすらも通り越して、最早「居る」という、ただそれだけでパフォーマンスになっているのではないかと思ってしまうほど。

矢野さん曰く、演目は開演前にその場で決め、開演中も気分次第で曲を変えてしまうそうで(勿論バンドの時は違うでしょうが)、この日も「この曲はさっきと同じキーだからやめよう」とその場で選曲し、弾き始めるも「キーが違うような気がする」と、手探りするイントロダクションを挟む一幕も。

この日のゲストとして登場したELLEGARDENの細美武士氏は、初のソロとしてのステージ、しかも大御所との共演ということもあって、かなり緊張していた様子でしたが、さすがは百戦錬磨のライブアクトのフロントマン。見事なパフォーマンスでした。ELLEGARDENは全く聴いたことがないんですが、歌唱力もある方ですね。「Say It Ain’t So」、「When I Die」では、ギターを弾きながら矢野さんとデュエット、現在制作に向けて準備中という初のソロ用の新曲「Odyssey」では、矢野さんはピアノに徹し、細美氏もギターを置いて歌に専念。さらには、アンコールで矢野さんとこの日のために共作したという新曲を披露。僕を含め、エルレを知らなかった人たちへの絶好のショウケースギグとなったのではないでしょうか。細美氏コーナー直後の「変わるし」も、妙に意味深に聴こえましたね。

終演後、時計を見ると19:50。短いなぁ。もうちょっとやってほしかったですね。

以下、セットリストをmixiより無断転載。

1.Presto
2.ニューヨークコンフィデンシャル
3.ヘビの鳴く夜
4.Evacuation Plan
5.My Love
6.右手
7.Say It Ain’t So(with 細美武士/G &Vo)
8.When I Die(with 細美武士/G &Vo)
9.Odyssey(with 細美武士/Vo)
10.変わるし
11.すばらしい日々
12.ROSE GARDEN
アンコール(2人で)
13.やさぐれらぶLOVE♡(仮)

akiko
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