SAKEROCK at VARIT. (Hyogo)

この日は神戸のVARIT.SAKEROCKを観に行きました。

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ワンマンは始めてですが、狭いフロアを埋め尽くす女性ファンの多さにびっくり。どうやら星野源ファンが多いようですが、いくら大人計画所属とは言え、客層まで舞台っぽいとは……。でも、おかげで前から6列目ぐらいでしたが視野が広く、また、男性と違い小柄(あまり大柄な女性はいらっしゃいませんでした)なせいか、チケットが完売しているにも関わらず、フロアは結構余裕のある感じでした。

ライブは、新作からのアップテンポなナンバーでスタート……と思いきや、全半数曲はゆったりした過去の曲を中心にしたセットで、やや意表を突かれる感じ。

生で聴くのは本当に久しぶりだったんですが、演奏は相変わらず大変素晴らしく、こういうまったりとしたプレイでは、音の持つ個性や確かなテクニック、音の端々に漂うセンスがより明確になりますね。

……と思っていると、新作からの一曲目「菌」で、ハマケンがダイナミックにトチり、星野氏はのけぞって爆笑。隙のないタイトなバンドアンサンブルの中で、ハマケンが絶妙な「ゆらぎ」を生み出しているなぁ、と感心しました。

楽屋で話しているような和やかなトーンでのMCは、多少長過ぎるし身内ネタ過ぎる感じはありました(「ラディカルホリデー」改め「電車」の前のMCで「今日はこれに乗ってきました。「電車」」とハマケンが言って曲に入ろうとするところを「ちょっと待って、何今の。そんなの要らないから」とツッコミを入れて笑いが起こる、というくだりがありましたが、面白かったものの、やや内輪っぽいノリが残念な感じでした)が、お客さんも含め、終始リラックスした会場の雰囲気にはぴったりで、お客さんからの呼びかけやツッコミにも逐一反応して返すなど、ステージとフロアの境目を感じさせない、とても親近感の沸く空気が溢れてました。

また、星野氏のマリンバはこのツアーの聴き所でもあったと思いますが、噂に違わぬ見事なマレットさばき。途中からゲスト参加した野村卓史のサポートもあり、ギターレスによる音の薄さも感じませんでした。「テキカス!」でのマリンバプレイがいい感じでした。

アンコールでは、「今の私」に続き、SAKEROCKのライブでの呼び物の一つでもある、「生活」での大地氏とハマケンのスキャット&ドラム対決。対決とは言っても、基本的には「グダグダしてしまうハマケンを正確無比なフィルインで叩きのめす、一方的な勝負」になるのが面白いんですが、それにしても大地氏のドラムは、ほんといい音出しますよね。彼のアドリブだけでも永遠聴けそう。

2度目のアンコールで、ハマケン歌唱による「京都」(途中、テンション上がったハマケンが星野氏に「マリンバソロ」を要求するという無茶振りがあり、「無理無理」と首を振っていたものの、渋々ソロを叩くことに)で、この日の約2時間にわたるステージは終了。前半から小出しにしていた新曲も、最終的には全曲披露したのではないでしょうか。

正直、2時間のセットを乗り切るには、もう少し構成に気を遣わないと、後半ややダレるなぁ、という気がしました。間に何度か長めのMCを挟んで緩急をつけてはいましたが、基本的にはトークが面白い人達でもないので、長くなればなるほどネタが切れてしまい、ややつらいところもありましたね。

とは言え演奏は素晴らしいし、過去の曲も積極的にアレンジを新たにして聴かせてくれるので、聴き応えも十分あったんですが、曲の良さを活かす曲順になっていない気もしました。

アルバムの成熟度が、ステージでさらにエンタテインメントとして昇華されるには、もう少し時間がかかるのかもしれません。

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