イッセー尾形の歌も芝居もモダン焼〜無国籍音楽隊入り〜 at サンケイホールブリーゼ (Osaka)

この日はサンケイホールブリーゼで行われたイッセー尾形の舞台「イッセー尾形の歌も芝居もモダン焼〜無国籍音楽隊入り〜」を観に行きました。

サンケイホールブリーゼには初めて入りましたが、以前のサンケイホールとは完全に別物で、深めの段差と最後列でも近く感じる構造は、鑑賞するには非常に効率的ですが、フラットでスクエアな会場だった時のバリアフリー感はゼロ。黒に統一されたホール内と白で統一されたお手洗いとのコントラストは美しく、新築されたビル同様、高級感が漂っていますが、以前の庶民的な雰囲気がないのは、何となく寂しい感じも。

舞台は、いつもの一人芝居、二人芝居とは違い、管楽器、弦楽器、アコーディオン、パーカッションのそれぞれのプレイヤーを迎えての五人編成。というより、主役は音楽。ゲストの演奏の合間にイッセー氏が音楽に絡んだ一人芝居をする、という感じで、ギター、バイオリン、ウクレレ、そして歌を、おなじみの人物描写を交えながら披露。

イッセー氏の芝居を目当てに観ると肩透かしを喰らいますが、音楽劇としての見応えはなかなかのもの。特に、弦楽器と管楽器を巧みに操り、さらに鍵盤やバンドネオンの亜種のような不思議な楽器やボイスパフォーマンスを駆使し、独特の空気を作り出していた二人の初老の男性プレイヤーが素晴らしかったです。彼らはArs Vitalisというドイツの音楽/コメディのユニットとのことですが、ドリフ的なものというより、ザッパっぽいかな。音楽のセンスも演奏スキルも半端無いです。

最後は、五人で紙を使ってリズムを奏でるパフォーマンスや、イッセー氏のアバンギャルドなタクトに合わせた現代音楽的な即興演奏という、ディープで見ごたえのあるパフォーマンスで終了。面白かった……んですが、そろそろ一人芝居が観たくなってきました。

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