この日は、京都精華大学の創立40年記念事業として行われた、BOREDOMSの無料ライブ「BOREDOMS / V∞REDOMSコンサート」に行ってきました。
BOREDOMSを観たのはSATURNで観て以来で、スタジオ盤はV∞REDOMSと名乗るようになってからは一切聴いていなかった(ライブDVDは観た)ので、メンバー編成もYOSHIMI、EYE両氏以外はほぼ何の手がかりもないまま会場へ。
場所は同大学の体育館。
同イベントではパイオニアがサポートしていて、会場の入り口ではスクリーンに映像が流れていて、館内は映像とDJ MAMEZUKAによるダンスビートの渦。体育館らしきディテールとして視界に入るのはバスケットボールのネットだけで、それ以外は大きな白い布で覆われ、それがまた会場の演出効果にもなっていました。
バスケットボールのネットも、鉄骨部分を利用して帯状に白い布を観客の頭上に渡らせていて、正面のスクリーン(というか、おそらく体育館備え付けのステージを隠すための布。これも、帯状のものを縦に4枚、少し末広がりにして張っていました)とともに、映像が映し出されていて、加えて照明器具も、学校設備のレベルではない力の入れようで、学校の体育館でこれだけのものが出来るのかと驚きました。
ということで、ステージは備え付けのものを使わず、フロアの中央に櫓を組み、そこにステージが組まれていました。お客さんはそれを取り囲む感じ。
ステージ上は4つのドラム・セット、機材卓、セブンナー、ギターなどなどがごちゃごちゃと。
開演時間から10分ほど過ぎると、DJが終わり、しばらくするとステージ上にメンバーが4人登場。EYE氏含め全員がドラムセットに座り、たっぷりと間を取りながら、全員がユニゾンで叩く。
そして、リズムパターンが変わるや否や、後方から激しいブレイクビーツが。一瞬、DJがレコードをかけ始めたのかと思いきや、神輿に担がれて楯川陽二郎氏がドラムを叩きながら登場。ステージの向こう側からももう一人、神輿に担がれたドラマーが現れ、ステージを中心に満員のフロア内を時計回りに練り歩きます。一気にヒートアップする客席。何せ、目の前をバカでかい音を響かせながらドラマーが行脚するんですから、興奮しない方がおかしいというものです。
やがて、EYE氏はステージ中央の機材卓へ。和泉希洋志氏(多分)(田村さんからご指摘あり。DMBQの増子さんでした)はEYE氏右手の奥でギターに持ち替え、神輿で担がれてきた二人のドラマーがそれぞれ空いたドラムセットに鎮座。
激しくブ厚いポリリズムで溢れ返る前半。その後、YOSHIMI氏、楯川氏のツインドラムになり、セブンナーを叩いたりエビ反りになって絶叫したりと派手に動き回るEYE氏(思えば、彼がこうして絶叫しているのを見るのは、7、8年前にメデスキ、マーチン&ウッドを観に行った時に、セカンドセットで彼が飛び入り参加した時以来。時が経つのは早いものです)。歌ったりDX-7弾いたり足で何やらベース音を鳴らしたり増子氏が機材いじったりギター弾いたりセブンナーをチューニングしたり弦張り替えたり(まとめて棒で叩くだけなのにそんな操作がいるんだろうか)と、ステージ上では色んな音がドラムビートと錯綜しながら渦を巻き、カオス状態で体育館中を揺るがしていました。
ほぼ1時間、休み無しの演奏の後、一旦ステージを降りていた二人のドラマーも戻り、再び4ドラムでの激しいポリリズムの展開へ。
総時間約1時間半。終演後は、ハードなドラムビートに揺さぶられたせいか、足下がフラついていました。
素晴らしいライブでしたが、贅沢を言えば、少々新鮮みが足りなかったなぁ、とも。実際、メンバーや機材が変わっているほど、演奏内容自体がここ数年それほど変化しているようには感じませんでした。
正直、神輿で登場したところがこの日のピークだったようにも思いましたが、体育館というシチュエーション、しかも異様に演出を施した空間は、彼らの魅力を引き立たせるに十分な役割を果たしており、YOSHIMI氏が精華出身という手がかりから、これだけのイベントに作り上げた努力には拍手を送りたいです。
77 BOADRUM(DVD付) | |
BOREDOMS
commmons 2008-11-26 おすすめ平均 |
こんにちは
ご来場ありがとうございます。
ギター+テックは和泉さんではなくDMBQの増子さんです。
去年のturnとおなじく制作したのですが、大変でしたよー。
あっ、田村さん、どうもどうも。
増子さんでしたか。何度か生で見てるはずなのに、全然気づかず。お恥ずかしい。
今回も田村さん関わってらっしゃったんですね。あそこまで大掛かりなものとは思いませんでした。素晴らしかったです。
(カメラいっぱい回ってたし、DVDになるのかな……)