JAPANESE NEW MUSIC FESTIVAL 2008 at Namba BEARS (Osaka)

この日はNamba BEARSに「JAPANESE NEW MUSIC FESTIVAL 2008」を観に行ってきました。

いやぁ、もう、とにかく馬鹿馬鹿しい。

平衡感覚がイカれてしまいそうな超絶変拍子を無尽蔵に繰り出す吉田達也のRUINS ALONEが、シリアスながらも天才過ぎて笑ってしまう。
前半は真面目そうに見せておきながら、クリムゾン「Easy Money」をブルースにするなど、リハーサルのお遊びみたいなことをし始める津山篤ソロ。

ギターとエフェクターで爆音ノイズを吐き出し、暴れるように弾き倒し、最後には床にギターを叩きつけてしまった(しかもその日はそのギター一本のみ)河端一。

……と、前半の3人のソロだけで、いい歳こいた一流ミュージシャンの「才能の無駄遣い」にすっかり魅了されてしまいましたが、後半はさらに馬鹿さ加減が加速。

赤天では、ズボンのチャックや肩叩き、カメラ、大根おろしなどにマイクを付け、チャックを上下する音や下ろし金が大根を削る音にディレイやリバーブをかけながらリズミカルに演奏(だよね)するという、現代音楽風の悪ふざけ。それでもちゃんとした音楽として聴けてしまうのは、もしかすると聴き手の勘違いかも、と思えるぐらい、絵面が阿呆らしかったです。

ZOFFYでは、シェイクスピア風(というかたまに「ロミオ」って聞こえるだけ)の寸劇やハチャメチャなコードで「Smoke On The Water」をボブ・ディランの物真似で(しかも無駄に上手い)歌う、という、これまた軽音部員の遊びレベルの発想。最後には、聞きかじり度の高いマイルス・デヴィスの物真似で「Bitches Brew」と「Agarta」「Pangea」。実はマイルスのトランペットのニュアンスが見事に捉えられていたりするんですが、やっぱり、ただくだらないだけかも。

そして、ようやく3人揃ってのACID MOTHERS TEMPLE SWR。ここに来て3人のバカテクが火花を散らす、本気度全開の変拍子プログレハードを披露。さっきまで床に大根まき散らしていたとはとても思えないぐらい強烈に格好良いんですが、曲間でのメンバーはやっぱりふざけっ放し。

吉本新喜劇並みのズッコケも見せながら、ラストのZUBI ZUVA-Xへ。3人でズビズバ言い合っているだけ、という、一体どうしてこんなユニットわざわざやってんだよ、というくだらなさと、くだらないからこそ浮かび上がってくる音楽的な魅力が拮抗しながら、やっぱり馬鹿馬鹿しい。

アンコールも含めて2時間半。7ユニットも観たので満腹感がありながらも以外とコンパクト。しかしこれを、10年以上続けている上に、こんなパッケージでヨーロッパ回ってると思うと面白くて仕方が無いわけです。

音楽を徹底的に弄んで、真剣にふざけてヘトヘトになるまで遊び倒す。音楽もここまでされたら本望だろう、と思えるぐらいの楽しさ。最後に津山氏が「みんなちゃんとしよーや」と言って去って行きましたが、「ちゃんとする」の意味を改めて考えさせられる、というか、考えるのが馬鹿馬鹿しくなるほど素直で正直な、素晴らしい一夜でした。

SWR
SWR Acid Mothers Temple SWR
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