ウリチパン郡 at 中津芸術文化村ピエロハーバー (Osaka)

この日は中津芸術文化村ピエロハーバーウリチパン郡を観に行きました。

この日は、傑作「ジャイアント・クラブ」のリリース・パーティということで、ゲストも多彩。

まずは七尾旅人。この人のライブは、観る度に捕らえ所の無さを増幅させますが、この日確信したのは、彼は「ミュージシャン」という以上のカテゴライズが不可能な、正真正銘のアーティストなのだということ。クラシックギターを抱えながらも、楽器からの制約を完全に排し、電子音楽、歌もの、フォークといったジャンルを、極限の創造性でもって次々と脱臼させ、再構築するその世界観は、ポップミュージックの可能性や立体感、そして、彼がたった独りでステージに立つ必然性を感じさせます。

何故かうちの嫁がMCでやたらイジられてましたが、後ろの方のお客さんにはウケてたんでしょうか……(って僕が気にすることじゃないですが)。

続いて、二階堂和美RAMA以来ですが、今回もアコギ一本での登場。「夏のお嬢さん」で歌詞を忘れ、最後に6年ぶりの自作曲(「極東最前線2」収録曲らしい)も、出だしからコードを間違えるという、相変わらずのあっけらかんとしたパフォーマンスですが、それをひっくるめて魅力的なパフォーマンスになってしまうところが素晴らしい……というのは贔屓目過ぎるでしょうか。

この日は、他に「いてもたってもいられないわ」をほとんどアカペラで歌い、「なみだの色」、「幸せハッピー」と、あともう一曲カバー曲(曲名忘れました)。

トリ前は、グラインド・オーケストラの吉川豊人と山本精一による紙芝居ユニット・よのすけショウ。山本のギターがじっくり観られたのは収穫でしたが、正直、もっとグラインドオーケストラのほうをやってほしいかな、と。

そして、トリのウリチパン郡。あの完璧すぎるアルバムの世界をどうやってライブで再現するのかと思っていましたが、タイトな演奏力(特に千住宗臣は見事)に加え、三田村管打団?(くも名義…sax 飯野弥生、tp 森本アリ・安川マナミ、tb 廣田智子、tub 吉野竜城)のホーン、コーラス、カズー、リコーダー、ウクレレと、楽器を駆使したバッキングが実に素晴らしく、ステージ上で、スタジオアルバムとは違う、もうひとつの「ジャイアント・クラブ」を作り上げることができたのは、彼らのサポートによるものでしょう。

いわゆる「感動を煽るところ」ではない、ふとした瞬間に感極まって胸がいっぱいになる、という瞬間が、ライブを観ている時にたまに起こりますが、この日は、「カルマ・ブルース」のコーラスを楽しそうに歌うくものメンバーを観ていて、そんな感動が押し寄せてきました。
音楽って、本当に素晴らしい。

ジャイアント・クラブ
ジャイアント・クラブ ウリチパン郡

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