以前一人芝居を観たのが10年前くらいの近鉄アート館だったので、かなり久し振り。
それから数えても随分経つわけですが、本当にこの人は変わらない、と言うか、芯がぶれない。ゴリ押しで笑わせるような爆笑ネタのようなものではなく、何気ない言葉の端々に現れる「可笑しみ」で笑わせる技法も、観客と閉じたコミュニティを作り上げているところも、昔のまま、という感じ。
どちらも善し悪し、好き嫌いあると思いますが、これを何十年と続けているわけですし、ネタ自体は毎回頻繁に新しいものを舞台に上げているわけで、そのストイックさ、小学生から老婆まで演じ分ける燻銀の演技力は、やはり大変見応えがあり、2時間に渡り、衣装チェンジも含めてステージに立ち続けるエネルギーは、本当に凄い。 だからこそ、一日に1ステージしかやらないのでしょうね。
会場で、昔のDVDを買いましたが、若い頃は、今よりももっとシュールでハードエッジな演技をしていたんですね。57歳にもなって、こんな芝居は出来ないだろうな、という思いと、今の芝居も、やはり当時のイッセー氏には難しかっただろうな、という思いも。
| イッセー尾形 The best of best collection ’89~’93 DVD BOX2 | |
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イッセー尾形
フジテレビ 2004-11-17 |