今日は京都会館第二ホールに鳥肌実を観に行きました。随分前にワッハ上方に観に行って以来、特にチェックしていたわけでもなく、芸風も若干忘れかけていました(改めてYouTubeで予習してみたりして)。
街宣車譲りの爆音と無駄に完成度の高い映像をバックに日章旗を振りながら登場。どぎつい下ネタで客の心を掴んでおいて、約2時間にわたる演説の開始。
途中、仕込んでおいたネタをあちこちうろうろしながら、行き当たりばったりで繋げていくトークは、創価学会、北朝鮮、共産党、アメリカを餌に毒を振りまき、今のお子様メディアが全く取り上げないのも納得の、フィルター無しの直球勝負で、思想的には(まあネタが本人の思想と合致していれば、という話ですが)全く相容れないものの、終始大爆笑でした。
また、話している内容が見事に的を射ていると感じることも非常に多く(メディア腐敗に対する指摘やアメリカ文化への批判など)、やはり現代において「本当の」左翼と右翼は同質のものなんだな、と改めて感じました。まあ鳥肌実は右翼だって笑いのネタにしているわけですが。
なんだかなぁ、と思ったのは、「在日」などの言葉にいちいち反応して奇声をあげていたイナゴ気質の客。何を本気で喜んでるんだか。こんな、ラストにうろ覚えの歌ばかりをカンペ見ながらたどたどしく歌う歌謡ショーで締めるお笑い演説に自分の思想を反映させて溜飲下げるような人間がネット上に蔓延ってるんでしょうね。いやはや。
トリズム | |
鳥肌実
インディペンデントレーベル 2004-08-01 おすすめ平均 |