犯さん哉 at シアタードラマシティ (Osaka)

今日はシアター・ドラマシティ「犯さん哉」を観に行きました。

一言で言えば、「こんな馬鹿馬鹿しい芝居初めて観た」。

とにかく、冒頭から支離滅裂。終始ふざけっぱなしで意味や筋道を考える暇もありません。笑っている間に登場人物が入れ替わり、意味を理解しようとしているうちに話が進んでいきます。

例えば何かの芝居を観に行くと、全編の中で「あのシーンでの、あの掛け合いが最高だった」という、盛り上がりのピークになる箇所がありますが、そういったシーンばかりを無理矢理つなぎ合わせて、「そんなことしたら話が無茶苦茶になるじゃないか」という状態をそのまま舞台にかけたような話、と言えばいいでしょうか。

笑わせるために話がどんどん脱臼していき、首を傾げてしまうような展開を見せ、最後にはもう何の脈絡もないシーンが次々と卑怯じみた笑いの取り方を見せるという、笑わせるために破綻させているのか、破綻させるために笑わせているのか、そもそも何処まで本気で何処まで悪ふざけなのか、さっぱり分からないままにひたすら笑わされたんですが、それも全て、演者の卓越したテクニックあってのもの。小劇場の名手たちによる演技力無くしては絶対に成立し得ないストーリーでしょう。主役はもちろん古田新太ですが、全員が主役級の大活躍を見せていました。
そして主役の古田新太は、全キャストの中で唯一ひとりのキャラクターだけを演じていただけに、ケラ・古田コンビの「毒気と奔放さ」を最も強く反映されたキャラクターとなっていました。ブリーフ一丁で徘徊する、馬鹿で腹黒く、間抜けなのに計算高く、常にエゴイスティック。ハチャメチャなコメディでありながら、悲しさや怖さがそこかしこに仕込まれている……この舞台を特別なものにしているのは、やはりこのコンビが無邪気に作り上げたそんな世界観なのでしょう。

全く内容がない、と言っても過言では無いような話でありながら、帰路で何度も思い出し笑いをしてしまい、何故か「とても良い芝居を観た」かのような充実感を錯覚してしまうような、何とも不思議面白い舞台でした。

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