今日はシアターBRAVA!にKKP#5『TAKEOFF〜ライト三兄弟〜』を観に行きました。ラーメンズは何度か観劇してますが、生KKPは初でした。
小林賢太郎得意の巧妙な伏線やトリック、予想を裏切るストーリー展開、というものは殆どなく、ストレートに3人のキャラクターとストーリーで勝負……というような内容でしたが、やはりそれにしてはストーリーはありがちで貧弱、登場人物も観終わった後に愛着がわいてしまうような性格付けに乏しく、STOMP風パフォーマンスや飛行機の飛翔シーンなど、ダイナミックな演出があったものの、全体的には随分淡白な芝居だったなぁ、という印象です。面白かったのは間違いないですが、「あのシーンがツボだった」とか「腹がよじれるかと思った」というほどの波は一度も来ず、ラーメンズやポツネンを観た時のような強烈なインパクトや感動というものは無かったです。
小林賢太郎の突出した才能というのは、非常にピンポイントで振り幅が少ない分、そのトンガリ具合が半端無かったからこそ魅力的だったわけで、やはりこういう「普通の芝居」をしてしまうと、その振り幅の狭さが裏目に出てしまいますね。
会場は大盛況で大盛り上がりでしたが、実は難局にさしかかってるんじゃないのかなぁ。好きな役者さんなだけに、次のステップに期待したいです。
小林賢太郎戯曲集 CHERRY BLOSSOM FRONT | |
小林 賢太郎
幻冬舎 2007-09-25 |