ONJO at 京都精華大学 (Kyoto)

今日は京都精華大学ONJOを観に行きました。ONJOはイベントでは何度か観ていましたが、単独は初。

この日のライブは2部構成。まず第1部は音遊びの会をゲストに迎えてのスペシャル・プログラム。客席はおろかステージ上の誰一人として、次の瞬間に何が起こるか分からない、全編ハプニングのような演奏。極限のスリルとこれ以上無いライブ感を湛えながら、一つの即興ごとに2つのバンドをシャッフルするように編成を変え、この瞬間でしかあり得ないようなパフォーマンスを繰り広げていきます。

音遊びの会のメンバーは、それぞれ唯一無二の個性を持ち、驚愕のアプローチで固定観念を、音楽を強烈に揺さぶります。一方、百戦錬磨のONJOメンバーは、そんな「反則寸前の即興集団」を前に、時に自分の方へ引っ張ってみたり、一緒に裏道を走ってみたりしながら、普段の仕事では経験出来ないようなインタープレイをそれぞれのやり方で楽しんでいるようでした。

いつも口癖のように「ライブが最高」などと言ってる僕ですが、この日ばかりは、今まで言っていたことが逆に嘘くさくなるほど、本当の「現場のリアリティ」を体感しました。世界の中心で「これが音楽だ」と叫びたくなるほど。

1時間の休憩を挟んで、第2部はONJO単独のパフォーマンス。ステージ前方はカヒミ・カリィ、大蔵雅彦、宇波拓、水谷浩章、高良久美子。客席の両サイドにもステージが組まれ、右ステージには芳垣安洋、青木タイセイ、Sachiko M。左ステージには沖至、石川高、そして大友良英。前方の左右、そして両サイドそれぞれに一つずつの4チャンネルのPAに、パーカッションを叩きながらメンバーが会場を練り歩き、客席、ステージ、PA、生音の境目は曖昧に。

実験的な音響の中、ONJOのパフォーマンスも、全編即興と言えるような抽象的でディテールも判然としないもの。メンバーも、1部と比べると真剣そのものといった風情でした。これまた、CDなどのメディアに圧縮してしまっては元も子もない素晴らしいパフォーマンスでした。特に芳垣安洋は、2部通してドラムセットからスネア1個(素手)まで、様々なパーカッションを叩きながら、どの瞬間も「芳垣安洋」としか言いようの無い音を鳴らし続けていたことには改めて感服しました。

本当に素晴らしいライブでした。今日は、「音楽とはいったい何が面白いのか」という、ある種根本的な答えを見せられたような、ものすごく貴重な経験をしたような気がしました。

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One Response to “ONJO at 京都精華大学 (Kyoto)”

  1. ONJOのライブ

    Otomo Yoshihide’s New Jazz Orchestraの京都公演に行った。2部構成で、第1部は音遊びの会も参加。ひさびさに行ったライブだったしかなり密度の濃い時間を過ごしたので感じたことをまとめようと思ったけれどどうし

    返信

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