COUNTDOWN JAPAN 06/07 at INTEX OSAKA〜 戌納め 〜赤犬×DOBERMAN at Shangri-La (Osaka)

年末は、インテックス大阪で行われた年越しイベント「COUNTDOWN JAPAN 06/07」に行ってきました。ビッグアクトの揃うカウントダウンイベントとなると、どうしても都心付近になってしまい、「年末は東京」なんてことが多いんですが(初回のCOUNTDOWN JAPANは幕張にホテル取って遠征してました)、なんと今回は大阪でもCOUNTDOWN JAPAN、しかもメインアクトは東京とほぼ同じ、という豪華さ。ここ数年関西の音楽ファンは随分大人しくなった感がありますが、さすがにこのメンツでは行かない理由が無い、といったところでしょうか、三日間の前売りチケットは見事に完売(これでもう、よっぽどのことが無い限り来年もやってくれるんじゃないか知らん)。

【1日目】

山崎洋一郎氏の挨拶で幕を開けた「COUNTDOWN JAPAN 06/07 WEST」トップバッターはPUFFY。最近はロックフェスにも頻繁に登場し、周囲のコアなロックファンからも「PUFFYのライヴ、カッコいいよ」という言葉は漏れ聞こえていたんですが、生で観たのは初めて(サマソニでは入場規制かかってたし)。いや確かにカッコいい。一曲目のユニコーンのカバー「働く男」ですっかり引き込まれてしまいました。途中、二人がそれぞれソロパートを歌った瞬間に下手さと声の細さに現実に引き戻されましたが。でも、とにかく楽しかった。

続いてステージを移動してYOUR SONG IS GOOD。やっぱりこのバンドはお祭りで真価を発揮しますね。ワンマンで観ると、テンション高過ぎてヘトヘトになりますが、フェスのステージでは会場中を「真夏の野外」に変貌させてくれました。MCも冴えに冴えて笑い転げそうになりました。やっぱりお祭りには、こういうバンドがいないとね。

そろそろお昼休み……と、飲食ブースに入ると、どの出店コーナーも長蛇の列。お腹を鳴らしながら並んでやっとのことで鶏南蛮を購入。とても美味しかったんですが、食い足りない……。

ライブ会場に移動し、YO-KINGのライヴを堪能。みやこ音楽祭での弾き語りの方が楽しめましたけど、バンドも格好良かったです。

続いてMO’SOME TONEBENDER。相変わらず演奏も見栄えも実にロックしててシビれます。リリースを控えた新曲も好感触。汗びっしょりになりました。

そして約一年ぶりの100sの登場。「キャノンボール」からスタートし、お馴染みの曲に新曲を織り交ぜてのセットで、やはり完成度の高い新曲が聴けたのが嬉しかったです。新作のリリースが楽しみです。

飲食ブースに戻ってみると、さっきまでの行列は止んでいたので、インドカレーやらお好み焼きやらを食べました。お好み焼きおいしー。
ライブ会場へ戻ると、終盤に差し掛かった木村カエラが演奏中。みやこの時はあんまりピンと来なかったんですが……あれれ、カッコいいな。どうしたことでしょう。耳が慣れてきたんでしょうか。

そして、僕にとってはCOUNTDOWN JAPANに来た最大の目的・電気グルーヴの登場。関西では「ツアーツアー」以来6年ぶりです。

フジロックの評判では「あの電気グルーヴ」が戻ってきたようですが、オープニングのBGMから「ちゃっきり節」を流すというふざけっぷり(静岡出身だからでしょうか)に胸が高鳴ります。

そしてハードなキックが響き渡ったかと思うと、ピエール瀧が富士山の着ぐるみで登場。頭から煙を噴きながら「たかいぞたかいぞふっじっさーんっ」と絶叫すると、石野卓球も「うわーっ」と奇声を上げてステージ上を走り回る。もう頭の中で「ぎゃー電気グルーヴだぁー」が猛スピードで渦巻いて、気が触れたように叫びまくってしまいました。

その後も「シャングリラ」、「スマイレス・スマイル」、「レアクティオーン」など、キラーチューンを、過度な加工をせずにストレートにプレイ。KAGAMIのサポートに支えられて、卓球も歌いまくりの喋りまくり。卓球が「リード・ボーカル」の本領を発揮するところを、ファンがどれだけ待ち望んでいただろうか。

WIRE00辺りから、電気グルーヴのライヴは徐々に楽曲のディテールを解体し、よりミニマルな演奏へとシフトしていったため、卓球は機材の前から微動だにせず、瀧はステージ前で声も発せずに客を煽るだけ、という傾向にあって、それはそれで悪くはないものの、「もっと昔の電気らしい電気も聴きたいな」と多くのファンが思っていたはずで、昔の曲を歌うことに抵抗を感じていた卓球も、結局は「電気でやれること」に限界を感じて「活動休止」という選択を取らざるをえなくなったわけで、数年の年月を経て、卓球の中で何かが変貌したのか、それとも凝り固まっていたものが溶解したのか、曲間の繋ぎさえもラフでおおざっぱなこの日のライヴは、「待ち望んでいた電気グルーヴの帰還」で、卓球が「聴いてください楽しんでください」と叫ぶ度に、「アームステルダーム」と叫ぶ度に、そして「電気グルーーーヴッ」と卓球が口にする度に、興奮と感激の絶叫を抑えることが出来ませんでした。

最後に、名曲中の名曲「虹」をプレイし、感動のフィナーレ。このライヴ一本だけで、3日分のチケットの元は取ったな、という満足感とともに、胸一杯のまま帰路へつきました。

【2日目】

この日は特に目当てのバンドもいなかったので、ゆっくりまったりと会場中をうろうろとしていました。ライヴは、ULTRA BRAiN→OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND→フルカワミキ→ フジファブリック→KREVA→BEAT CRUSADERS→マキシマム ザ ホルモン→ザ・クロマニヨンズ(フジファブリックが特に良かった)、と、つまみ食いするように、少しづつ観ては飲食ブースに寄って、チヂミ、スープカレー、いか焼き、豚汁など、食ったり飲んだりしてました。実は三日間のうち、この日が一番楽しかったかも。

これは三日通して言えることですが、とにかく会場内はどこにいても過ごしやすい。飲食ブースも、ピーク時に行列ができることはあっても、少し時間を見ればすぐに食事にありつけるし、ステージ内も、暴れたい時はすぐに前に行けるし、まったり観たくて後方に下がっても、ステージはよく見えるしスクリーンの映像がサポートしてくれるし、何より音が良い。大体こういう展示場のようなハコだと、ポジションによっては残響音が混ざって聴くに堪えない状態になったりするんですが、僕が聴いていた限り、どこで聴いていても音像がはっきりとしていて、下手すると大きめのライヴハウスで聴いているような錯覚に陥るほど。素晴らしいです。

さらに細かいことを言えば、ブース間、ステージ間の移動の際にリストバンドの提示を求められたり、過度に持ち込み禁止物のチェックをされたりすることが無かったのも気持ち良かったです。「私たちはお客さんを信用しているんですよ」というステイトメントの意味もあったと思いますが、それに応えるかのように、会場中、どこを歩いていてもゴミの落ちている場所に遭遇することが無かったのもびっくり。まれに煙草のマナーが悪い方がいたみたいですが、そういう気違いは別として、色んな意味で「大阪初」とは思えない成熟さに驚きました。

この日の最後は、くるり。個人的にはみやこ音楽祭の感動的なライヴの余韻を引き摺っていましたが、この日もやはり素晴らしい演奏でした(久々に「ワンダーフォーゲル」も聴けたし)。

改めて、今をときめく日本のロック・バンドの数々が共演するイベントで観ると、くるりというバンドは「けったいなバンド」だな、と思います。「みやこ」で観た時にはあまり感じなかったんですが、まあ極端な言い方をすると「こんなバンドがよお売れとるな」というくらい、ポップ感覚がねじれてて、気持ちのいいほどに媚びやおもねることが無く、会場中が微妙な「違和感」に包まれている感じは、不思議でもあり、また非常に面白いな、と感じました。

【3日目】

13時に開演し、山崎洋一郎氏の関西のお客さんへの感謝の言葉の後、POLYSICSの登場。ユアソン同様、こういうお祭りイベントで間違いの無いライヴをやってくれますね。メーター振り切りっぱなしのハイテンションととぼけたメロディ(リコーダーの使い方、絶妙)、そして異常にタイトな演奏。これはドラムスによるところでしょうね。ガツンガツン鳴ってました。

続いて、ZAZEN BOYS。リズムのタイトさと一音一音の殺傷能力により磨きのかかった演奏に、ただただ全身を揺さぶるばかり。とは言え、イベント出演だと物足りなさを感じてしまうバンドであるのも事実。

お昼にロコモコカレーとフライドポテトを食し、まったりした後、ライヴステージへ移動すると、間もなくジンのライヴがスタート。演奏は良いし曲もなかなかでしたが、MCがどうも苦手な感じ。10代のわりに説教じみてるわ、面白くないのによく喋るわ、というのは、実にいただけない。

続いて登場した曽我部恵一BANDは、お馴染み「ジュークボックス・ブルース」でメンバーがフニャフニャダラダラと飲んだくれてるかのように登場し、「ハルコROCK」でスタート。「トーキョーストーリー」、「抱きしめられたい」、そして、いつもの長々としたMC(喋り始める時に「ピンスポ当ててもらっていいすか」と曽我部さん。喋り始めるも照明は相変わらずステージを煌煌と照らしっ放し。MCを続けていたものの、途中でまた「……ピンスポ、当ててもらっていいすか」と曽我部さん。そんなに大事か、ピンスポが)で始まる「テレフォン・ラブ」では、途中で可愛らしい着ぐるみのケータイが登場(こういうかんじのやつ)。「かわいー」という声援に曽我部さんが一言「可愛いとか言ってる場合じゃないよ今は歌ってっ」。毎度毎度、いつも通り演奏するだけでは絶対に終わらせませんね。

この後、飲食ブースでしばらく和んだ後、カウントダウンを待たずに、会場を後に。

そう、このCOUNTDOWN JAPAN WEST、唯一の不満は、トリが「東京スカパラダイスオーケストラ」だということ。

ここは大阪です。大阪には大阪の「スカ」があるんです。

【梅田シャングリラへ】

南港から梅田へ移動し、軽く夕食を摂ってから梅田シャングリラへ。DOBERMAN赤犬という、関西が誇る偉大な2バンドによるカウントダウン・イベント。オープニングの馬鹿馬鹿しい大喜利大会(「四十八手の49個目の名前は」という問題でのヒデオの解答「香典返し」に大爆笑、そして最後にうんこの匂いのする香水を振りまき、ドン引きで終了)に続き、DOBERMANの登場。それこそ数年前は狂犬のようなライヴでしたが、この日はかなり大人でクールなステージ。とは言え、後半は「Moonstruck Drunker」、「マイチルマーチ」でステージもフロアも大爆発。観るごとに存在が大きくなっていくような頼もしさがあるなぁ(……と思っていたら、演奏中にキーボードを破壊し、後半、演奏不能に。ありゃりゃ)。

DOBERMANのステージが終わり、いよいよカウントダウンが迫ってくると、ステージ上には何故かふんどし姿の赤犬メンバー。メンバー同士で熱湯をかけ合いながらカウントダウン、という意味不明の企画で、会場中「熱っ」という声と爆笑が渾然とした中、2007年1月1日に。おめでとー、と言ってると、ステージ脇からシャングリラ支配人・シングルマンが登場し、大友康平のモノマネでHOUND DOGのカラオケを披露。なんっじゃそら。

馬鹿馬鹿しいカウントダウンが終わると、赤犬の年明け最初のライヴが「乾杯!!ショッパイ節」でスタート。その後も、「ゼニゲバラ」、「全裸ブギー」などなど、相変わらずのキラーチューンで大騒ぎ。そりゃ、楽しくないわけが無い。

最後は会場中の「エジャナイカエジャナイカ」大合唱で終了。いやぁ、最高に馬鹿馬鹿しくて最高に楽しい年越しが出来ました。

この三日間の全ての出演バンド、寒い中働き詰めだった全てのスタッフの皆さん、シャングリラ、そして一緒に楽しんだ全てのお客さん(特に、COUNTDOWN JAPANのリストバンドを付けていたシャングリラのお客さん)に拍手、そして感謝。

今年も、たくさんの音楽との出会いを楽しみながら一年を過ごしていけたらな、と思います。今年も、よろしくお願いします。

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