UDO MUSIC FESTIVAL at 泉大津フェニックス (Osaka)

今日は、泉大津フェニックスで行なわれたイベント「UDO MUSIC FESTIVAL」に行ってきました。

色々と用事を済ませてから、何とかTRIBE OF GYPSIESに間に合うように会場入り。アルバムは未だに愛聴しているものの、バンド自体の活動は何の音沙汰もなく、一度も観ないうちに解散したのかと思っていたので、今回の出演はかなり期待度が高かったんですが、まあ結果としてはイマイチという感じ。

MySpaceで公開している曲を含む新曲を主軸にしたステージだったんですが、かなり自己満足度が高く、折角のお祭りの場なのにちょっと真剣過ぎだったような気がします。発売前の新曲を披露するんじゃなくて、もっと旧作からのアップリフティングな曲をふんだんに取り込んだセットで攻めて欲しかったな。バズの乱入とカバー曲の「Ain’t Talkin’ ‘Bout Love」が一番盛り上がってたからなぁ。

Alice In Chainsは、一曲も知らないんですが(グランジ最盛期はガチガチに保守のメタルばかり聴いていたので、NIRVANAぐらいしか受け入れられませんでした)、結構楽しめました。まあ正直なところ、殆ど同じ曲に聴こえましたが。

ここでもバズが乱入。どうやらこのフェス、どの出演者よりもお客さんよりも、この男が楽しんでいたようです。でも、良い盛り上げ役になっていました。

QUEENのメンバーとしての来日から一年足らずの来日になるPAUL RODGERSは、お馴染みのFREE、BAD COMPANYの曲もたっぷりと聴かせてくれました。文句の付けどころの無い歌唱力と年齢を全く感じさせないしなやかな身のこなし、どこを取ってもプロフェッショナル。素晴しいパフォーマンスでした。

ただ、お客さんの反応が(KISSのファンが多かったせいか)イマイチで、最後までなかなかステージとの距離が詰まらないままだったのが少し残念。

そして今回のウドーフェス最大の売りでもあるKISS(何と今日の様子がもうアップされてます。すげー)。普段アリーナ級のステージばかりのKISSにとっては決して広くはないステージに、巨大セットを目一杯広げ、演奏中はパイロがガンガン炸裂し(野外ということもあって、ステージ後方からもガンガン飛ばしてました)、火花は飛び散るわ火の手は上がるわドラムは天まで昇るわの大騒ぎ。もちろん、ジーン・シモンズは血も吐けば火も吹く。

武道館や競技場でない分、ポール・スタンレーが飛んだりはしないんですが、その代わりメンバーとオーディエンスの距離が(物理的にも気持ち的にも)近く、最初から最後まで一体感が感じられました。エリック・シンガーがドラムスティックを宙に投げてキャッチし損ねて「ちぇっ」みたいなポーズを取ったり、曲の冒頭でポールが間違えてやり直す時に「俺だってスーパーマンじゃないんだから」と延々言い訳したりと、お祭りならではのユルさもあって、デカいハコで後ろの方から双眼鏡で観るKISSとは全く違うKISSを観たような気分になりました。

そんなわけで、この日はKISSが、他のアクトとは次元の違う、素晴しいステージを展開してくれました。演奏は決して完璧とは言えませんが、その分、セクシーなポールとコミカルなジーン・シモンズ(メイクしてない時の方がよっぽど悪魔みたい)がいて、演る曲はみんなが好きな曲ばかり。ステージセットからはドンドンパンパンのお祭り騒ぎ。

これほど「夏フェス」にバッチリハマるロックバンドって、他に無いんじゃないでしょうか。今まで出てなかったのが不思議なくらい。「Party Everyday」と歌っているのは伊達じゃないんです。

今回も集客の面でウドーの「夏フェス」は苦戦を強いられましたが、「お祭りだから楽しけりゃいいじゃん」とKISSを日本の野外フェスに引っぱり上げたのは立派な功績なんじゃないかと思います。

それぐらい、めちゃめちゃ楽しかったです。

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1 comment on “UDO MUSIC FESTIVAL at 泉大津フェニックス (Osaka)

  1. メカラウロコ・ライフ

    WHO・NEEDS・KISS!? -UDO MUSIC FESTIVAL 2006-

    Alive! (Rmst)KISS Universal 1997-07-15by G-Tools ウドーの主催するフェスはいっつも色んな面でへっぽこなもんだから、 UDO MUSIC FESTIVAL 2006も集客力のない単なるイベントに成り下がってしまったのだけれど、 それでも2日目の7月23日に大満足で会場を後にすることが

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