三上ちさこ at Apollo Theater (Aichi)

今日は、名古屋アポロシアター三上ちさこを観に行きました。

オープニングアクトは54-71。初見でしたが,ドラム、ベース、キーボードのジャム・バンド・トリオで、各メンバーの演奏のタイトさが見事。派手なパフォーマンスを絡めたキーボードも、ミニマルかつファンキーなフレーズを巧みに弾きこなすベースも,スネア、ハイハット、バスドラというシンプルなセットで強力にグルーヴするドラムも、どのパートに集中して観ていても、充分に楽しめるテンションを保っていました。今度,がっつり聴いてみたい。

三上ちさこは、去年のインストアで観たものの、ライヴで観るのは随分前に観たfra-foa以来なので、ソロとしては初めて。
強力なバック・バンド(花田裕之(ex-roosters)、藤井一彦(the groovers)、井上富雄 (ex-roosters)、中幸一郎 (demi-semi Quaver))を従え、セクシーなワンピースで登場。裸足だったんですが,左足首には包帯。少し左足を気遣いながら歌っていました。

印象としては,「fra-foaからやっと解放された」という感じ。fra-foa時代の彼女のパフォーマンスは、まるで自傷癖のある少女のように、内に向かってエネルギーをぶつける、観ていて痛々しく感じるほどのものでしたが,特に新作からの曲では、外に向かうエネルギーの強さと、明るくポジティブな印象がより一層強く感じられ,やはりソロ一作目の曲が、まだまだfra-foaの呪縛から解き放たれていなかったというのが明確に出ていました。
バンドも素晴らしく(特に藤井一彦は、華のあるパフォーマンスも含め,めちゃめちゃ格好良かった)、彼女が自由奔放に自分自身を限界まで表現できるための器としての役割を完璧にこなし、そして、バンドとしての魅力も最大限に発揮していました。

fra-foa時代の曲としては、本編最後に「月と砂漠」を演奏したのみ。でも,今の彼女にはfra-foa時代の曲を演奏する必要は無いように思います。「fra-foa時代の曲をやってほしい」と思わせない、ということもまた、fra-foaの限界だったんだろうと思います。

ようやく自分自身を全開に出来るようになり,大きく成長した三上ちさこを観ることが出来たように思います。

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1 comment on “三上ちさこ at Apollo Theater (Aichi)

  1. Badlands

    【ライヴ】三上ちさこ 2005.11.27

    三上ちさこライヴ 2005年11月27日(日) クラブクアトロ セカンドソロアル

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