MAGMA(MEKANIK DESTRUKTIW KONZTRUKZIOHN!) at CLUB QUATTRO (Osaka)

今日は、心斎橋クラブ・クアトロMAGMAを観に行きました。
ベストアルバム的な選曲と鬼神の如きクリスチャン・ヴァンデのドラミングで狂乱の渦に巻き込んだ初来日(’98)、30周年公演としての「Theusz Hamtaahk全楽章」完全演奏を実現した最来日(’01)と、毎回趣向を凝らしたプログラムで驚きと感動を与えてくれるMAGMAですが、4年振り三度目となる今回の来日公演は、東京・大阪で各2DAYS。しかも、その一日目となる今日は2部構成で、「ピアノとボーカルだけの編成」「ボーカル抜きの編成」という、いずれも「完全なMAGMA」としては登場しない、という、かなり思い切った構成。思い切り過ぎたのか、お客さんの入りはイマイチ。

しかし、パフォーマンスは、想像を絶する凄まじさ。
まずは、コーラス隊(クリスチャン・ヴァンデ含む)が、ピアノをバックに「Theusz Hamtaahk」〜「Wurdah Itah」〜「Mekanik Destruktiw Kommandoh(後半のみ)」へ。平たく言えば「アコースティック・バージョン」なんですが、一糸乱れぬコーラスワークの素晴らしさと叙情的に途切れることなく流れ続けるピアノのフレーズ、そして、非の打ち所のない楽曲の完成度が見事に浮き彫りにされ、終始鳥肌が立ちっぱなしでした。
クリスチャン・ヴァンデの雄々しいリードボーカルによる「Hhai」で、1部は終了。来日公演の度に思い知らされますが、クリスチャン・ヴァンデという人は、ドラムだけでも人間離れした天才的なプレイヤーなのに、歌までもがとてつもなく上手い。正に、重要無形文化財。

セットチェンジの時間を置いて、MAGMAのリズム・セクション(キーボード×2、ギター、ベース、ドラム)が登場。重複するメンバーは、クリスチャンとキーボードのエマニュエル・ボーギだけ。そして、始まったのが……「Kohntarkosz」。
す……凄い。凄すぎる。日本での演奏は初来日以来ですが、ボーカルパートをオミットしている分、インストゥルメンタルパートの輪郭がはっきりとし、ある種、「完全版」以上の迫力で、ラストのクリスチャン・ヴァンデ狂気のドラミング大爆発で完全に昇天。ひょえぇーっ。
このじいさんの辞書に、「衰え」という言葉は無いようです。
興奮冷めやらぬ中、聴きなれないアレンジで、「Mekanik Destruktiw Kommandoh」。こちらは最近のライヴ・バージョンでの、ギターソロ・ベースソロをフィーチュアした後半のセクションを中心にプレイ。ゴリゴリと唸るベースがたまりません。

この日のプログラムは以上で終了。これでも2時間半近くの演奏ですが、まだまだ聴きたい感が収まらず、客電がついてもアンコールを求める拍手がいつまでも鳴り止まず、最後はメンバー全員が登場して「See you tomorrow」。

そう、明日はいよいよ完全版MAGMAの登場。20年ぶりの新作「Kohntarkosz Anteria」を、日本初お披露目。

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