autechre at Bayside Jenny (Osaka)

今日は、大阪港ベイサイドジェニーにautechreを観に行きました。7年ぶりの来日ということですが、僕が彼らを知ったのは00年に公開された映画「MODULATION」からなので、当然初見。

23時頃に会場入り(会場前では「なんか身分証もって来なあかんねんて」と、携帯で友人と連絡を取っている男が性幾人か。余計なことばかり厳しくなる世の中ですな)すると、既にRob Hallがプレイ中。ミニマルでハードなブレイクビーツから、徐々に派手目の上物を増やしていって盛り上げていましたが、かなり音の切れ味が良くて、格好良かったです。

続いてのLFOは、2年前にelectraglideで来日した時の、キャリア総括(Bjorkの曲もやってましたよね、確か)的な内容ではなく、もう徹頭徹尾バッキバキ。1曲目からメーター振り切ったみたいなもの凄いハイテンションでビキビキチュンチュン鳴らしまくり、殆どノンストップで疾走したという感じでした。凄いです。

そしてメインアクトのautechreは、ステージもフロアも真っ暗の中、丹念にビートを重ねていくという、超ストイックなスタイル。演出らしきものが一切無いので、観客の意識は必然的に音に集中されるわけですが、彼らの音はキック音ひとつ取っても、秒単位で生き物のように変化していき、しかも他の音はそれぞれがお互いに微妙にリズムをずらしたり拍子を変えたりしてくるので、一定のループを見つけて、それに合わせて踊っていても、次の瞬間、その輪はほどかれて、また新しいループを見つけないといけないので、とにかく気を逸らしている暇がありませんでした(真っ暗なフロアで、皆がバラバラのリズムで黙々と踊っている、という風景は、ちょっと面白かったです)。
最後は、まるで持ち時間が終わったので終わります、とでも言いたげなメインアクトらしからぬ終わり方で、愛想も振りまかず、黙って退場。うわぁ、かっこええ……。

その後、アホなサンプリングとノイズを四つ打ちトラックの間に挟み込む、変なスタイルでプレイするRussell Haswellと、レイドバックした感じのハウスが気持ちよく踊れたKazumaのDJで終了。結構良いイベントでしたよ。時間が経つのが早かったですもん。ベイサイドジェニーでのクラブイベントは久々でしたが、音が凄く良かったのも好印象(これで、冷房効き過ぎてなかったらなぁ……)。

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