Dio at ZEPP大阪 (Osaka)

今日は、ZEPP大阪Dioを観に行きました。一応、Spiritual Baggersとのジョイントでしたが、目当てはDio。

Spiritual Baggersは、観たことも聴いたことも無かったですが、まあ、単なる「70年代かぶれの今日的ハードロック・バンド」。なんか、趣味でそれっぽい曲作って遊んでるだけにしか見えませんでした。何が聞き所なのかも、みんなが何に盛り上がっているのかもわからないまま終了。演ってることが違うように聴こえて、実はARCH ENEMYと、根本的に大差ないかも。
……じゃあ、ARCH ENEMYだけでええがな。

Dioは、HALFORDの来日以来、HR/HMのバンドで久々に感動しました(要するにこないだのPriestの来日公演では感動しなかったんですが)。まさかロニー・ジェイムス・ディオが生で歌っているのを聴くことが出来るとは思っていなかった「歴史上の出来事」のような曲を次々と披露。す……「Star Gazer」とか、げ……「Gates Of Babyron」とか、へ……「Heaven And Hell」とか……。もう、絶叫とメロイックサインの嵐です。
ロニーは、高域が苦しそうなことを除けば全く遜色のない、あの「帝王のような声」健在で、身振り手振りも、ビデオなどで観たあのままのスタイルで、まるで夢でも見ているかのようでした。

「天才はデビューの瞬間から完成している」というのはジャコ・パストリアスを評した言葉だったように思いますが、ロニーもデビュー当時から歌唱方法が完成していて、アルバムごとにスタイルを変えたり声質が変わることも無く、何十年ものキャリアを積み重ねているので、この方の曲には時間軸を感じることがありません。Black SabbathやRainbowの曲も、ロニー加入時と加入前後とでは時間の感覚が違って聴こえます。
「今聴いても古く感じない」というと月並みですが、これほど時代に左右されないのは、あの唯一無二・不世出の声があってのことでしょう。アルバムで聴くと駄曲も凄まじく多い人ですが、ライヴでは超名曲を、シンプルかつエンタテインメント性溢れるステージングで、正に「理想的なヘヴィ・メタル・バンドのライヴ・パフォーマンス」を見せてくれました。

大体、こんな声で歌うジイさんが他にいるんだろうか。
人間国宝ですよ。ほんと。

Stand Up and Shout: The Dio Anthology Stand Up and Shout: The Dio Anthology
Ronnie James Dio

Rhino 2003-05-27
売り上げランキング : 99,171
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る by G-Tools

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください