P-hour 03 at 京都大学西部講堂 (Kyoto)

今日は、京都大学西部講堂でのライブ・イベント「P-hour 03」に行ってきました。

7月の「P-hour 02」の続編と言ったところでしょうか。今回も参加しているアーティストは、菊地成孔大友良英など。7月は、僕は軽度の「菊地成孔追っかけ」みたいになっていましたが、やはり僕にとって菊地成孔と言えば、SPANK HAPPYでもクインテット・ライヴ・ダブでもなく、この日のメインアクト・DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENなんです。

DJ MAMEZUKAのアンビエントから徐々にダンスビートを強調していくDJに続き、Limited Express (has gone?)のYUKARIを含む女の子3人組・ニーハオ!の登場。ドラム、ベース、ベースで全員ボーカルという編成。キッチュなオルタナ・パンクといったところでしょうか。ギターが無いのが前々気にならないのは、ヘタウマっぽく聴かせながらも、やはり結構計算してるんでしょうか。ライヴもジャージにサンバイザーなのかと思ったら、それぞれキーカラーのワンピースでした。

その後の、山本精一率いるPARA(メンバー構成は、チャイナ・Nutronの吉武EXPE・IEGUCHI・千住・西)は、かなりアンビエントな感じ。ROVO meets BRIAN ENOみたいな。違うかな。家でじっくり聴きたい感じでした。

PARA終了時点で18時だったので、外のフードエリアで夕食をとることに。タンドリーチキンカレーが美味しそうだった(うえに、店員さんが物凄い美人だった)ので、注文して、空いたベンチを探して腰を下ろすと、なんと横にはLimited Express (has gone?)のIida氏が。なんだかご友人と深刻な話をされていたようだったので、盗み聞きしているようで申し訳ないなぁ、という気がしながら、美人店員さんを思い浮かべながらカレーを食べました。美味。

大友良英は、「大友良英・ナスノミツル・外山明トリオ」として登場しましたが、全曲DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENから津上研太がサックスで参加し、「見上げてごらん、夜の星を(GROUND ZEROでもやってましたね)」とジミヘンの曲2曲(「Little Wing」ともう一曲は忘れちゃった)を演奏。殆どどの曲も、津上研太がテーマを吹かないと何の曲だか分からないほどアバンギャルドになってましたが、ギターがたっぷりと堪能出来た分、前回のビッグバンドより楽しめました。

そしてトリはDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN。この日のセットは、「Catch22」、「PLAYMATE AT HANOI」、「構造III(多分このツアーが初演。後半、ブラスセクションが絡むんですが、ブリブリのファンクビートとはかけ離れた、まるでチンドンのようなメロディ。関島氏がいるせいか、コンポステラを思い出しました)」、「STAIN ALIVE」、「構造I」、「CIRCLE/LINE〜HARD CORE PEACE」、「構造V(イントロが若干アレンジされてました)」、アンコールでデヴィッド・ボウイの「FAME(このツアーが初)」、その後まくしたてるようなMCで、ラストにCDJでかけるロビン・ワードの「Wonderful Summer」に関するエピソードを喋りまくっていました(この曲が発表された63年はキューバ危機の翌年で、この年に生まれた自分はケネディがキューバ危機を回避してくれたおかげで存在するのかもしれないけど、彼はシュートされちゃった的な事を話していましたが、そもそもキューバ危機の火種は当のケネディ本人が撒いてるんだから、シュートされたのは当然ではないかと)。その「Wonderful Summer」から、名曲「MIRROR BALLS」へ。はっきり言って、いつもと大差は無いんです。いつもそうなんです。でも、やっぱり何度聴いても、「CIRCLE/LINE」の10分以上に及ぶビートの反復から繋がる「HARD CORE PEACE」のたった2,3分の高揚感は押さえきれず、心の奥底から歓喜の声が沸き上がります。最後に「MIRROR BALLS」を演奏されると、祝祭の終わりに胸が締め付けられ、郷愁に駆られながら手拍子を打ってしまうんです。そんな時に、菊地成孔が、セットリスト(いや、スコアかも知れない)で紙飛行機を作ります。前も作っていたんです。そして、その時も、今回も、紙飛行機は2,3メートルしか飛ばず、客席前方に落ちてしまいます。

何だか、寂しいな。

また、観たいな。菊地成孔の華麗でエロティックなタクトを見上げながら、また踊り明かしたい。僕のiPodには、彼等の曲がずっと入りっぱなしです。結構入れ替わりの激しい僕のiPodの中で恐らく、一度も外した事が無いと思います。また明日から、「REPORT FROM IRON MOUNTAIN」を、「MUSICAL FROM CHAOS」を、「Structure et force」を聴きながら、次の関西でのライヴを待ちたいと思います。

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