FUJIROCK FESTIVAL ’04 at 苗場スキー場 (Niigata)

今年もやって参りました日本最大のロックフェス「FUJIROCK FESTIVAL」。今年からリストバンドにICチップを導入したり、一日券を廃止して三日券のみの販売になったりと、大きな動きがあったわけですが……。

会場マップは、ごはんも一覧できるこちらを参照ください。

【7/30】

初日の朝一番、ホワイトステージにLITTLE TEMPOの登場。青い空の下、草や土の匂いを嗅ぎながら、ダブ・レゲエに乗って響き渡るスティール・パンの音色に身を委ねて踊る、とても贅沢なひととき。40分と持ち時間が短かった分、普段よりハイ・テンションでハードな演奏でした。朝から周囲で「ヤバい」の連発。ヤバいヤバい。

オレンジコートへ移動すると、既に赤犬がステージ狭しと大暴れ。前にDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENのサポートで観たことがあったんですが、その時と違って大盛り上がり。さすがにフジロックは、こういうお祭り系バンドは強い。踊って笑っての60分。下ネタ、暴言、フルチンと、WOWOWがどこまで流せるのか心配させるほどのサービス満点ぶり。最後は全員で「うんこーっ」……オレンジコートって、ジャズのステージじゃなかったっけ。

ホワイトに戻ってTHE BEESの最後だけちょこっと観たあと、アヴァロンフィールドそばの屋台でプルコギ丼を食べながら

コンドウトモヒロを観ました。プルコギ丼はイマイチ。コンドウトモヒロは食べるのに集中しててよく憶えてません。
アヴァロンフィールドに来た目的は、その後のSOUL FIRE feat. Chicaのライヴ。ヘヴィでディープなダブでゆらゆら踊りました。

ちょっと気になってたので、想い出波止場2020 featuring DJ おじいさんを観にオレンジコートへ。想い出波止場は初めて観ましたが、初期ボアダムスとかグラインドオーケストラみたいな感じでしょうか。DJ おじいさんはイルリメの人だという噂でしたが、真相は不明。

想い出波止場が30分ぐらいで終わってしまって拍子抜けしたまま、フィールドオブヘブンのBEGINへ。どこまでも美しい唄と、沖縄なまりのほんわかMCで、じんわり感動しました。天候が崩れてきて、若干雨がパラつきはじめる。どうせなら、「涙そうそう」歌ってる時に降ってくれればいいのに、みんなでカチューシー踊ってる最中に降り始めました。

そして今年の最大の目当ての一つ、ホワイトステージのOZOMATLI。2年前の単独公演で虜になって以来待ちこがれていましたが、この人たちのライヴはやっぱり凄い。ヒップホップやロックを交えたラテン・ビートに、僕らは、叫んで、踊って、モッシュして応える。そして最後は、メンバー全員が楽器を手に、オーディエンスの中を練り歩き、皆で一つになって大合唱。この日のベスト・アクトでした。

その後、バトルDJ(3人のターンテーブリストがスクラッチでインタープレイするライヴ・パフォーマンス)ユニット、X-ECUTIONERSをちょっと観て、フィールドオブヘブンへの道すがら、アヴァロンフィールドの屋台で夕食にナンチキンカレー(野菜カレー頼んだのに「あ、チキン入れちゃった」だって。いや別にどっちでもいいけどさ、「いいですよチキンで」って言うの待つような目で見るんだもの)。バターが効いたナンがパリパリモチモチで美味。

フィールドオブヘブンで麗蘭。初めて観ましたが、いかにも70年代ロックな中年日本人バンドって感じでした。何がいいのかわからないなぁ、と思いながら観ていましたが、だんだん心地よくなってきて、結局最後までいました。

こちらも今年の最大の目当ての一つ、BASEMENT JAXXを観るためにホワイトに戻って来ると、椎名林檎の新バンド・東京事変のライヴで物凄い人。椎名林檎自体は、結構嫌悪の対象だったりしたわけですが、実際、生で聴いても良さは分かりませんでした。ソロとの違いが分かると、もうちょっと楽しめたのかな。

そしてこの日のトリ、BASEMENT JAXX。冒頭「Good Luck」から大狂乱。ミキサー卓に加え、ドラムにパーカッション、ギターにボーカリストが入れ替わり立ち替わり盛り上げまくる。ボーカリストなんて4、5人はいたんじゃないかと思います。BASEMENT JAXXの独特のうねるハウス・ビートは、生で聴くと物凄い殺傷能力で、まるで局部の動脈がドクン、ドクンと脈打つような熱くエロく生々しい音に、終始興奮させられっぱなしでした。主に新曲をメインにしたセットリストでしたが、勿論、過去の名曲もビルドアップさせて披露。ホワイト・ストライプスなど、他人の曲とのリミックスも連発していましたが、中でも良かったのが、リズム・トラックをTHE CLASHの「The Magnificent Seven」に丸ごと差し替えた「Romeo」でした。ご丁寧にブレイクのタイミングもピッタリ。

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